フライヤーが主宰するオンラインコミュニティflier book laboの活動を支えてくださっているのが、さまざまな領域で活躍する「パーソナリティ」のみなさんです。
そんなパーソナリティを囲むイベントの一つとして、flier book laboメンバーが企画・運営するファンイベントが4月18日に開催されました。
招かれたのは、2021年1月から3月の第3期でパーソナリティを務めてくださったワーママはるさんです。
32名が参加したファンイベントの様子をダイジェストでお届けします。
点を打ち続けると線になる
今回は、laboメンバーのトッシーさん、たいちゃんさん、クロちゃんさん、あやねーさんが運営を担いました。「あやねーは(音声配信アプリ)Voicyのはるさんの大ファンなんですよね」などと話しながら、和気あいあいとした雰囲気で始まりました。
登場したはるさんは、Voicyの放送で毎回おなじみのセリフをせがまれると、「ようこそワーママはるラジオへ。この番組はワーキングマザーたちがワーママサバイバルをどう賢くしたたかに楽しく生き抜いていくのか、そんなテーマでお届けしています」と軽やかな口上。メンバーからは歓声が上がりました。
冒頭、新刊『ワーママはるのライフシフト習慣術』などが紹介された後、参加者は数グループに分かれて互いに自己紹介をしてアイスブレイク。
それから、はるさんが「アウトプット」をテーマに説明を始めます。 「まず、なぜアウトプットしたいのか、30字以内で考えてみてください」と問い掛けると、メンバーからはチャットで「自分の思考を広げたい、整理したい」「自分の経験を発することで、人に影響を与えたい(役に立ちたい)」といった回答が寄せられました。
はるさんは「いいと思います。私もそういった動機でした」と答え、初めて外部に思いを発信した2018年当時、長らく同じ会社にいて自身の視野や考え方が狭いと感じ、つながりを広げたかったのがきっかけだったと振り返ります。Voicyで4万人超のフォロワーがいるはるさんも、今日に至るまで紆余曲折があったようです。
はるさんはアウトプットにあたっての目的と目標について触れ、「目的は、こうなりたいとかこういう状態を叶えたいといった、夢や願望や理想です。目標は、何をいつまでにどうするという具体的なフラッグです。目的は人生という山の頂上で、フラッグが目標になります」と山登りに例えて説明しました。
「アウトプットにはいろいろなプラットフォームややり方があります。媒体をどう使い分けるか、フラッグはどう違ってもいいんです。ただ、『フォロワー数を増やしたい』とか『マネタイズしたい』とか、フラッグが目的となってしまう方もいます」と話し、目的と目標を取り違えないよう、自分の中で思考を整理しておく大切さを説きました。
そのうえで、「点を打ち続けよう」とメンバーに促します。はるさんはアウトプットを、2018年にアメブロで始め、より広いコミュニティとのつながりを求めてワードプレスに移行したり、FacebookやTwitterで記事を告知したりと試行錯誤をしてきました。 「たくさん読まれているかは別として、とりあえず自分の軌跡を残すと仕事につながると感じています。大事なのはすぐ諦めないこと」と助言します。自身のアウトプットの変遷に触れつつ、「投稿先のプラットフォームは変えていいんです。ただどこに何を残すか、点をどれだけ打つか。それが最終的に線となってつながっていきます」と説明。「ある程度量をこなすと質に転化していく。この量質転化が大事です」と力を込めました。
自分のフィルターにかける
続いて、参加者メンバーからの質問にはるさんが答えていきます。
まず、ゆっきーさんがはるさんの著書『やめる時間術』に触れ、1日の時間の把握、管理が難しいと相談すると、「1日全てを把握しようと思うと大変。お子さんが寝た後や朝起きてからのルーティンの時間の使い方など、1、2時間だけタイムログを取り、分解してみてはいかがでしょうか。それだけでも『ここに時間が取られているな』とか『私は意外とこういうところに時間をかけたいんだな』といった気付きがあるはずです」とアドバイスしました。
ゆっきーさんがアウトプットする内容について悩んでいると明かすと、はるさんは「膨大な情報の中からなぜそれをゆっきーさんが書こうと思ったか、どの体験と結び付いたのか。そういうことから主義、主張の面白さが生まれてフォロワーがついてきます。例えば児童文学に『モモ』があります。私は時間の使い方、生き方に感銘を受けましたが、いやいやそれより灰色の男のところでしょとか、いや児童虐待の話でしょと思っている人もいる。それは皆さんのフィルターなんです。どこを切り取って書くかに価値があります」と説明し、アウトプットではそのフィルターを大切にしてほしいと話しました。
ラッピングする
続いてみずしーさんが、はるさんに聞き手や読み手を意識しているか尋ねると、「基本的にはアウトプットをどこかのプラットフォームに載せる際は意識しています」と明かし、ネットや仕事で他人が見る所に置くときは“ラッピング”すべきだと説明しました。
「どれだけ料理が上手と言っても、ぼーんと肉じゃがだけ出されても困りますよね。相手が持ちやすい容器にしてあげる必要があります。それと場所も大切で、家なのか料亭なのか、お呼ばれした先なのかによって、いる人たちが全然違う。それを意識した形で料理を出します」と軽妙なたとえ話に仕立てました。
そのうえで、アメブロやツイッター、インスタグラム、Voicyなど、プラットフォームごとに利用者の層やマインドが異なることを解説し、それぞれの受け手に届くように心掛けていることを話しました。
他にも、イベント中質問が相次ぎ、はるさんは一問一問、丁寧に答えていきました。毎日アウトプットするための仕組みを聞かれると、「結構本を読むのですが、いいなと思ったフレーズを、Voicyやツイッターなどアウトプット先別に保存しています。また、アウトプットするための時間を確保することが一番大切で、スケジュール帳に先に書いてしまいます。習慣化することですね」と教えてくれました。
心理的安全性のある場で練習
終始和やかにやり取りが交わされ、はるさんが答えるたび「たとえが分かりやすい!!」など好意的な反応がチャットに寄せられました。 はるさんは、flier book laboもアウトプットの良い機会だと言い、「心理的安全性が確保されていてドリームキラーがいない、かつ自分が気付かない雑談、質の高い雑談を提供してくれる人たちがいる。こういう場でアウトプットの練習をしていくのはいいですね」と指摘しました。
進行役のトッシーさんも「laboのコンテンツをうまく使っていくと発信も広がっていくと思います。ゆっきーさんのアウトプットを楽しみにしています」などと都度上手につないでくれました。 はるさんは最後に「今日、私とトッシーさん、他の皆さんの話を聞いただけでもアウトプットはそれぞれ違いました。それだけ皆さんが自身のフィルターを通したということで価値のあることでした。こうしたことを外に出すか出さないかはご自身の選択です」と締めくくり、全員でオンライン上で記念撮影をしてお開きとなりました。 ワーママはるさん、企画・運営を担当してくださった皆さん、ありがとうございました。
プロフィール:
尾石晴(ワーママはる)(おいしはる)
外資系メーカーに16年勤務し、うち6年は管理職として活躍。長時間労働が当たり前の中、「分解思考」で時間を捻出。ワンオペ育児をこなしながら残業0時間を達成し、チームを社内表彰に導く。その傍ら、発信業・不動産賃貸業・ヨガインストラクター・メンタルオーガナイザー®️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️・ライフオーガナイザー®️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️など、会社員以外での収入経路を次々と確保。2020年4月に会社員を卒業し、サバティカルタイムに突入。音声メディア「Voicy」では1600万回再生超えを記録し、トップパーソナリティとして活躍中。その他、「note」や「Twitter」でも日々発信している。SNSの総フォロワー数は約5万人。2020年にはヨガスタジオ「ポスパムfukuokaスタジオ」を立ち上げ、代表を務める。2児の母。
ツイッター:@wa_mamaharu
インスタグラム:@waamamaharu
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#尾石晴