フライヤーが主催するオンラインコミュニティflier book laboでは、さまざまな会員限定サービスを提供しています。その魅力をちょっとだけ体験していただける無料のランチタイムセッションが、2024年10月18日に開催されました。
ゲストスピーカーは、オンライン講座「flier book camp」で講師を務めてくださるたかちんこと、佐野貴さんです。佐野貴さんが11月より担当する講座は、題して「仲間と共に言語化する!自分の才能を見つける「トリセツ」ワークショップ」。
今回のセッションでは、株式会社フライヤーで「flier book camp」企画運営を担当する久保彩のファシリテーションで、プログラムの内容を先取りしてご紹介いただきました!
【スピーカー】
株式会社TALENT 代表取締役 佐野貴 氏
株式会社フライヤー 執行役員CCO 久保彩 氏
なぜ今、「才能」に注目するのか?
久保彩氏(以下、久保):本日のセミナーのテーマは「自分の才能を見つけるには?」ですが、そもそもなぜ今「才能」に着目するのかお伺いできますでしょうか。
佐野貴氏(以下、佐野):自分らしく生きられる時代は歴史上今しかなくて、これまでは生まれた家系や場所などで自分の生きる道がある程度決まったり、企業に勤めるのが一般的だったりしたと思います。しかし今は副業が解禁されたり、YouTuberやインフルエンサーといった職業が登場して好きなことを発信したりと、自分らしく生きていくことができるようになってきました。
でも実は「自分らしく生きる」って誰にも教えてもらっていないんですよね。また、今は選択肢が多くて自由すぎるが故に迷ってしまい、逆に不自由になる時代だとも思います。そんな中で、自分が一番生き生きする環境や、その環境で最も発揮できる才能や強みを言語化することがより求められていると思っています。
久保:確かに仕事上必要なスキルについては教えてもらう時間や教育体系がありますが、自分の才能や自分らしいアイデンティティへのアプローチはまだまだ確立されていないですよね。
佐野:そうですね。新卒の就職活動の際などは自己分析すると思うのですが、働き始めて5〜10年位経つと自己分析や内省をするタイミングってなかなかないですよね。だからこそ、そのタイミングで取り組んでいただくと効果があると思っています。
才能とは「ついついやってしまい、やってよかったと思えること」
久保:そもそも「才能」とはどういうものなのでしょうか?
佐野:まず「天才」と「才能ある人」の違いからお話できればと思います。「天才」とは、周りから見て輝いているという他者比較が入っている状態です。一方で「才能がある人」は、他者と比較するのではなく、誰でもそれぞれ持っている得意なことや強みをちゃんと使えている人のことを「才能ある人」だと定義しています。
「才能」は一言で言うと「得意なこと」で、「ついついやってしまい、やってよかったと思えること」に現れることが多いんです。以前久保さんに「ついついやってしまうこと」について伺った時に、「それぞれの人に合わせたコミュニケーションをとること」とおっしゃっていましたよね。それはきっと仕事での武器として扱われていると思いますし、それがあるから仲間がついてきたり、クライアントの方に信頼されたりしていると思います。「ついついやってしまうこと」は、それくらい自分にとって必要で得意なことなんです。
また、「やってよかったと思えること」という観点も重要で、自分が才能だと理解して活用したいと思わないと、才能とは呼べないと思っています。例えば、ついついやってしまうことって「寝坊」とか嫌な癖もあって、それは才能とは違いますよね。自分が「やってよかった」と思えて何度も繰り返せることを才能と呼ぶようにしています。
久保:なるほど。自分が自然とやっていることだからこそ、なかなか気づかないこともあると思うのですが、発見するための方法はあるのでしょうか?
佐野:実は才能を見つけるための質問が100個以上あるのですが、最も簡単かつ本質的な才能を見つけやすい質問は「仕事仲間や家族に対して、もっとこうしたらいいのに、私ならこうするのにと思うことは何ですか?」というものです。他人に対して「もっとこうしたらいいのに」と思うことって人に期待していることなんですよ。その期待していることを、自分がついついやってしまって、やってよかったと思えることであれば、自分にとって才能であることになります。
久保:自分で見つけるよりも、他人から質問をもらった方が見つけやすいんですね。
佐野:そうですね。また、才能を発揮するための条件を見つけることも重要です。条件には内的と外的の2種類があり、内的な条件については、自分がどういう状態だと悩みや不安を抱えやすく、力が発揮できないのかを分解して見つけていきます。外的な条件については、どういうチーム、仕事、職場環境や家庭環境だと上手くいくのかというものです。この2つをたくさんの問いをもとに見つけていただきます。
才能は見つけようとしなくても、環境だけ整えたら勝手に発揮されるんです。例えば先ほどお話した久保さんの才能も、意識して使おうと思うと難易度が高くて、どんな環境でも発揮できるわけではないですよね。例えば統一的なコミュニケーションを求める方と一緒に仕事していたら理解してもらえないと思います。自分に合った環境はそれぞれあって、自分が最もストレスなく働ける環境を見つけてもらうことがスタートだと思います。
自分自身の才能のトリセツをつくる
久保:参加者の方から、ストレングスファインダーやMBTI診断などの診断系と、今回の講座で実施するワークショップはどのような違いがあるのかご質問をいただいております。
佐野:今回のトリセツワークショップでは、自分の人生の具体的なエピソードを全部あぶり出していき、その中で出てきた自分のやりたいこと、才能が活きるための条件、自分がいつもどんなステップで成果を出しているのかなど、自分の行動や考え方を深掘りして言語化していきます。ストレングスファインダーなどは診断結果から深掘りして得意なことを見つけていくやり方ですが、最初から深掘りするのが今回のワークショップですね。
久保:今回のカリキュラムでいうと、DAY1〜DAY2で深掘りをするのでしょうか?
佐野:そうですね。まずは条件と環境がやっぱり重要なので、DAY1ではそれを見つけていただき、次にDAY2では「原動力」である欲求、自分がやりたいことや思っていることを言語化します。その後のDAY3では才能を見つけ、そしてDAY4ではこれまでの内容をもとに「才能トリセツ」を作成し発表していただきます。各DAYの中でグループワークも行うので、他の方からのフィードバックももらいつつ進めていければと思っています。厳しいコメントは基本的に禁止していて、相手へのポジティブな感情を伝えてもらうようにします。その中で、自分が思っているのと周りから見た自分の印象の違いなど、自分と他者とのずれを修正していきながら自分らしさを言語化していくワークになっています。
私も講師という立場ではなく、フラットな関係で皆さんと一緒にワークショップに臨んで、学んでいきたいと思っています。
久保:ありがとうございます。最後に、どんな方に来ていただきたいかお伺いできますか。
佐野:自分はどういう人間なのか言語化に悩んでいる方や、今の職場に何となくフィット感がなくて才能が活かせていないと感じている方、すでに活かせているがさらに可能性を最大化したい方などにぜひ受けていただきたいなと思っています。
今回の講座で学んだ質問を仕事仲間にしていただいたり、仲間の才能を見つけるのにチャレンジしていただいたりすることで、必ず良いチームや働き方にできるはずなので、まずは自分から、そして仲間も変えていきたいという方にもぜひ受けていただきたいです。
▼セミナー全編はこちらから💁
https://youtu.be/fDVACIRe_r4
佐野貴(さの たかし)
株式会社TALENT 代表取締役
IT上場企業入社後、新規事業責任者を務め売却し独立。2018年に株式会社TALENTを設立し「才能」に着目したタレント人材の支援事業を創出。Podcast番組「COTEN RADIO」を運営する、株式会社COTENにて取締役及び人事責任者を兼任した後、2022年末に退任。現在は、当社にて心理学を基盤とした才能研究のデータを元に、組織・人材開発、チームビルディング支援、プロダクション、プロデュース、スクール事業などを展開。2024年 Forbes NEXT100に選出。
久保彩(くぼ あや)
株式会社フライヤー 執行役員CCO(Chief Customer Officer)
カスタマーエンゲージメントDiv ゼネラルマネジャー
大学卒業後、大手メーカーにてシステム開発の企画・開発・PJマネジメントに携わる。その後、総合系コンサルティング・ファームで大手企業の新規事業/新規サービスの企画・立上・展開を担いながらMBAを取得。2020年よりフライヤーの新規事業担当 執行役員に就任。読書の新しい価値を追求するコミュニティflier book labo、本から深く学ぶflier book camp企画運営責任者。
2023年1月よりカスタマーサクセス責任者兼務。
2024年3月よりCCO就任。
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