思考と心を整え、世界の見方を変える「心を整える哲学の部屋」の最新講座が始まります。講師は『世界は贈与でできている』の著者で哲学研究者の近内悠太さん。本講座は2021年11月に開講し満足度4.9(5点満点)の人気講座「心を整える哲学の部屋」の第5弾です。
Chat GPTなどAI技術の進歩の時代。日々、私たちの生活や常識が大きく変わってきています。私たちにはAIには出来ない「人間ならでは」「人間らしさ」を考えるときが来ているのではないでしょうか。
今回の講座では、我々の常識を打ち砕くものとして「サイエンス・フィクション」を題材にします。SFを通じて「人間らしさ」を見つめ直します。
専門知識がなくても読める市販の書籍を扱いますので、「哲学に全く馴染みがない」という方もお気軽にご参加いただけます。
\ 申込期間:6/6~6/25 /
※詳しくは下記「7.講座カリキュラム(詳細)」にてご確認ください
DAY1:2023年7月21日(金) 19:00-21:00
DAY2:2023年8月18日(金) 19:00-21:00
DAY3:2023年9月15日(金) 19:00-21:00
DAY4:2023年10月13日(金) 19:00-21:00
■こんな方に■
・人間らしさを見つめ直したい方
・日々目の前のことに追われ、息切れしている方
・知識取得ではなく、ものの見方をアップデートしたい方
・「本質を理解する」「自分の頭で、自分の言葉で考える」ことが重要だとわかりつつも、どのように実践したら良いかわからないビジネスパーソン
■本講座で得られるもの■
・AI時代の今、人間がすべきことが見えてくる
・私たちホモ・サピエンスが宿命的に抱える「傷」や「弱さ」、「感情」などの姿形をSFという認識装置を経ることで共有できる
・「知ること」と「考えること」の往復運動で、世界や人間への認識のアップデートができる
・身近な視点から哲学的思考、内省的思考を理解することができる
・哲学的な思考や対話を通じて、「問う力」「自分なりに考える力」を育むことができる
\ 申込期間:6/6~6/25 / 近内 悠太(ちかうち ゆうた)
1985年生まれ。教育者・哲学研究者で、リベラルアーツを主軸にした統合型学習塾「知窓学舎」講師。専門はウィトゲンシュタイン哲学。
デビュー著書は『世界は贈与でできている:資本主義の「すきま」を埋める倫理学 』(第29回山本七平賞 奨励賞、紀伊國屋じんぶん大賞2021 第5位/2020年3月13日発売)。
■講師より■
SF作家の星新一は、SFの意義は「根源的問いかけの日常化」にある、と言っています。SFには自律的ロボットだったり、近未来の僕らの世界の似姿であったり、ディストピアであったり、何らかの意味での異世界が描かれます。それらは一つのエンターテイメントであると同時に、「僕らのこの世界とは一体何か? そしてどうあるべきか?」を教えてくれる媒体でもあります。
SFの向こう側に透けて見える、この現実世界と出会い直す。
数多あるSF作品の中から今回は「人間という種の生態学」言い換えれば、心の姿形を示唆する作品群を選び、みんなで読んでいきます。
あなたは、この作品を読んで、何を感じ、何を思い出しましたか?
自分はどうありたいと思いましたか?
※全体の雰囲気、進捗、興味関心を踏まえて、内容は柔軟に変えていく可能性があります。
■campの進め方■
1.事前課題として、「テーマ書籍」を読み、感想をまとめる
・インターバル期間に勉強会開催(任意)
2.当日参加
・講師から書籍の解釈などの共有
・1-2回のブレイクアウトセッション
→受講生3-4人で「書籍の感想や違和感」などについてディスカッション。
→全体で発表し講師や他メンバーとの対話で深める。
■campカリキュラム詳細■
DAY1事前課題
・自己紹介
・DAY1のテーマ書籍を読んた感想。どこに呆然としたか? どの部分を読んで途方に暮れたか?
◆DAY1:【はじめに】人間という存在を考える
・課題本を通して、人間という存在を紐解く。
【テーマ書籍】📚『幼年期の終り 』アーサー・C.クラーク著
▼近内さんよりテーマ書籍の紹介
人間すなわちホモ・サピエンスという存在が徹底的に、どこまでも相対化される作品です。「スケールの大きな物語」という表現はこういった作品に対して贈られるべき賛辞です。読んだ後には思わず呆然としてしまうようなのインパクトがあります。「ひたすら呆然とする」ということをDAY1では体験します。
思考は、途方に暮れるところから始まる。その所作は日常にヒビを入れてくれる。
【参考書籍】『「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門 』冬木 糸一著
※参考書籍は、読むとより理解が深まりますが、読まなくても参加いただけます。
DAY2事前課題
・DAY2テーマ映画を観た感想
◆DAY2:人間の心とはなにか
・人間の心とロボットが心を持つことの境界を考える。
・人間が考える信頼について紐解く。
【テーマ映画】🎞️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️️『アイ,ロボット 』
▼近内さんよりテーマ映画の紹介
心とは何か? 「心のあるコミュニケーション」とは何か? それを考えさせてくれる作品です。アシモフが提示したいわゆる「ロボット三原則」は本当に人間を守れるのか? サスペンスを通してこの問いに対する一つの解答を示している映画です。
同時に、「他者を信頼する」というモチーフが通奏低音として潜んでいます。誰かを信頼するためにはそこに不合理性がなければならない。それが信頼概念の本質でもある。人間存在に不可欠の「信頼」の構造を教えてくれる作品でもあります。
DAY3事前課題
・DAY3のテーマ書籍を読んだ感想。
・この物語の結末はバッドエンドか、それともハッピーエンドか? またそう考える理由は?
◆DAY3:生きるとはなにか
・人間の生存について紐解く。
・「よく生きる」とはどういうことかを考える。
【テーマ書籍】📚『ハーモニー〔新版〕 』伊藤計劃 著
▼近内さんよりテーマ書籍の紹介
医療、健康をテーマとしたSF作品です。健康は善であり、不健康を排除することが社会の目標であるかのように考えられていますが、果たして本当にそうなのか?
「傷つき、病むことができる」という可能性を手放すことは一体何を意味するのか?
DAY1の『幼年期の終り』と同型の、相対化の効果がここにはあります。
そして、この物語の結末は、バッドエンドなのか、それともハッピーエンドなのか?
よかったら、あなたの考えを教えてください。
DAY4事前課題
・DAY4テーマ書籍を読んだ感想。どの章が心に残ったか? またそれはなぜか?
そして、4つの作品を通して、どのような変化が起こったか?
◆DAY4:【まとめ】「人間らしさ」の本質
・「生きた心地」とはなにか、人間らしさを紐解く。
【テーマ書籍】📚『傷を愛せるか増補新版 』宮地尚子著
▼近内さんよりテーマ書籍の紹介
最後の1冊はSF作品ではなく、エッセイ、論考集です。SFによる根源的問いかけ、徹底した相対化を経た後には、現実に戻ってきて、改めて考え直さなければなりません。
サピエンスの可能性から、人間の現実へ。
夢を見たあと、それが夢であったと気づくのは、夢から醒めて日常世界、生活世界に戻ってきたときです。ですが、強い夢を見た後では、自身の「生活」が違って見える。
さて、あなたは、こちら側に帰ってきたとき、世界の見え方がどう変わってしまいましたか?
■心を整える哲学の部屋シリーズとは?■
自由になるために、私たちの「生活」を見つめ直す。
私たちは日々、膨大な情報や激しい環境変化の中に身を置き、周りや自身のことに頭を悩ませ続け、心が乱れている状態であることも少なくありません。
そんな私たちの「生きづらさ」を解消するヒントを与えてくれるのが「哲学」です。
哲学とは世の中の原理を理解して自分の生活を外から見つめ直すことです。人間は、同じ場所で同じ習慣や同じ常識の中に居続けることで、別の世界を思い描けなくなります。だからこそ、哲学的思考を通じて自分達の生活を相対化することが重要なのです。そうすることで、私たちは違う場所を描けるようになり、しがらみから解放されて自由になれるはずです。それが心を整える哲学です。
哲学は私たちが生きるためのインフラです。思考と心を整え、世界の見方を変えてくれるはずです。
■「やらないこと」と「やること」■
・(やらない)プラトンやデカルトなど哲学者の教えや専門用語を「教わる」「覚える」ことはしません。
・(やる)「◯◯って?」などの身近な問いから、日常や身の回りにあるものを哲学的アプローチで考えます。
・(やらない)最短距離で正解を求めようとはしません。
・(やる)正解がない見方やもやもやに自分なりに向き合います。そして、みんなと対話することで、自身の「思考のクセ」に気づき、それを相対化(=アップデート)します。
【内容について】
・最高に楽しかったです!
・普段話すこともない聞いたことない話や、そもそもの考え方の部分など、新しい体験の連続で、ドキッとしたり感じることばかりでした。自分のこととして考え感じることのできる講座内容でした。
・哲学とは縁も所縁もなくここまで過ごしてきたので、紹介書籍も、この講座がなければ読む事はなかったです。本講座は、私の人生の中で、いろんな意味で、たいへん特別な学びの機会となりました。
【講師・クラスの雰囲気について】
・近内さんやメンバーのみなさんで作る場の温かさ、全てとても価値あるものでした。
・ドキドキしながらの参加でしたが、近内さんのなんでもいいよ!ってスタンスに非常に安心して、かなり力みが抜けて楽しく過ごせました。
・一人でやるのは厳しい思考も、近内さんやみなさんがいる事で自分の中に潜る事ができてありがたい限りです。
イメージ:近内悠太さんの別の講座の様子
\ 申込期間:6/6~6/25 /
\ 申込期間:6/6~6/25 /
■お申し込み方法と開講までの流れ
1. 7月1日に開講までの流れをメールにてご案内いたします。
2. オンボーディングMTG(キックオフの会)
7月6日(木)19:00 - 20:30
flier book laboへ新しくご登録いただいた方向けに、flier book laboの活用方法のご説明や、コミュニティメンバーとの交流をするオンボーディングMTG(キックオフの会)を行います。
3.講義日程・内容
DAY1:2023年7月21日(金) 19:00-21:00
DAY2:2023年8月18日(金) 19:00-21:00
DAY3:2023年9月15日(金) 19:00-21:00
DAY4:2023年10月13日(金) 19:00-21:00
■お申し込み期間■
2023年6月6日(火)〜2023年6月25日(日)
■flier book campとは■
flier book campは、本の学びを深めるオンライン講座です。
【flier book campの特徴】
1. 本という体系立てられた知をベースにした学び
2. 講師自ら実践しているプロセスをフレームワークとして提供
3. 4ヶ月という短期期間で集中して学び取る
4. 少人数の仲間と火を囲んで語るような場
■flier book campの講座MAP
ビジネスに役立つ実践講座から、答えがない議論を楽しむ講座まで。
みなさんの興味関心に合わせていろんなエリアを渡り歩いてみてください。
https://labo.flierinc.com/camp
●高める山
仕事を高めたい方向けのエリア
●育てる森
思考力を伸ばしたい方向けのエリア
●深める沼 ←本講座はこちら
知を深めたい方向けのエリア
●創発の焚き火
世界を広げたい方向けのエリア
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本講座に関するお問い合わせはこちら
booklabosupport@flierinc.com
よくあるご質問 はこちら
https://tayori.com/faq/f21f63e7c45de886eb4801b7e930d89b86ab4dcf/
▼1冊10分で読める本の要約サイト flier (フライヤー)
https://www.flierinc.com
▼オンライン読書コミュニティ flier book labo
https://labo.flierinc.com/about
▼本の学びを深める講座 flier book camp
https://labo.flierinc.com/camp
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