フライヤーが主催するオンラインコミュニティflier book laboでは、さまざまな会員限定サービスを提供しています。その魅力をちょっとだけ体験していただける無料のランチタイムセッションが、2025年1月10日に開催されました。

ゲストスピーカーは、オンライン講座「flier book camp」で講師を務めてくださる越川慎司さんです。越川慎司さんが1月より担当する講座は、題して「トップ5%社員のインプット・アウトプット術<実践> 」。

今回のセッションでは、株式会社フライヤーで「flier book camp」企画運営を担当する久保彩のファシリテーションで、プログラムの内容を先取りしてご紹介いただきました!


【スピーカー】

株式会社クロスリバー代表    越川慎司 氏
株式会社フライヤー 執行役員CCO    久保彩 氏

▼セミナーでご紹介した実践講座の詳細・申込みはこちら(1/25〆切)


▼要点

・インプットが上手くいかない理由は、インプットが目的になることと、習慣化のメカニズムがまだ構築できていないこと。
・「アウトプットが先」をレコメンドする理由は「思考が活性化される」「不足情報が明確になる」「学習継続力を高める」「創造的思考が促進される」の4点。
・アウトプットの目的、起こしたい変化を解像度高くイメージすることで、やる気に頼らずに行動が促される。

「アウトプットが先」な理由とは

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久保彩氏(以下、久保):越川さんといえば、各企業において突出した成果を出し続けるトップ5%社員の行動を分析した書籍「トップ5%」シリーズだと思います。まずは改めて、「トップ5%」シリーズで伝えたいメッセージについて教えていただけますでしょうか。

越川慎司氏(以下、越川):まず皆さんにお伝えしたいのが、トップ5%社員になる必要はありません。何十年も成果を出し続ける人たちのテクニックを盗み見しようという本になっています。テーマは時間術、習慣術、読書術など様々ありますが、大事なのは「More With Less」という考え方です。限られた時間の中でより多くの成果を残すためには、何をやめて何に力を入れるべきなのか、という要素を盛り込んでいます。

久保:まずは引き算から入るのが大事なんですね。越川さんの講座は今回で3回目になりますが、越川さんにとってどんな場所になっているでしょうか。

越川「共感共創の刺激的サードプレイス」だと思っています。所属、年齢、性別など全く異なる人たち同士、安心して自分の意見を出し合える場所ですね。

久保:共感共創、安心の場所ですか。前回参加された方の声を見てみると、越川さんの寄り添ってくれる姿勢や励ましの言葉のおかげで最後まで続けられたという方が多いようです。
今回のセミナーのテーマでもある「インプット・アウトプット」について、越川さんの考え方をお伺いしても良いでしょうか。

越川:まず皆さんにお伺いしたいのですが、資料作成の目的は①自分の情報を相手に共有する②自分に対する信頼を上げる③相手に行動をさせる④きれいな資料を作る のうちどれだと思いますか?

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正解は全部なんです。ここで重要なのは、仕事は会社軸でキャリアは自分軸です。上司にきれいな資料を作ってほしいと言われたらきれいにまとめる、お客様に共有だけしてほしいと言われたら共有だけの資料を作る、といったように相手に合わせてアウトプットをしないと、皆さんのインプットは無駄になってしまうんです。
相手に合わせることで信頼を得られる。信頼が積み上がると信用になり、信用になるとやり方、やる場所、一緒にやる人を選べる。これが実は究極の時短術なんです。

久保:なるほど。だから「アウトプットを先に決める」ことが必要なんですね。

越川:そうですね。「アウトプットが先」をレコメンドする理由は4つあります。1つ目は「思考が活性化される」ことです。言われたことをただやるだけではなく、どうやったら相手に喜んでもらえるんだろう、と考えることで思考が活性化されます。2つ目は「不足情報が明確になる」ことです。例えば資料作成の途中で不明点に気づいた時に、能動的にインプットすることができます。3つ目は「学習継続力を高める」ことです。先に自分でアウトプットを決めることで、プロセスを楽しみながら継続して学ぶことができます。4つ目は「創造的思考が促進される」ことです。上司やお客様にどう提案すると上手くいくのか、というコンセプトを妄想をすることで自分なりの工夫、オリジナリティが生まれるんです。

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その上で、講座で皆さんと一緒に進めたいサイクルは「Output-based Input Cycle」です。まずは「適切なインプット」、次に相手がどういう人なのか、どうなったら成功なのかを「仮説設定」、次に「仮説検証」で良かったかどうかを振り返る。そして重要なのが「想定外反応」。意外と良かった、ダメ出しされたなどの反応をもとにまた検証を進めると、再現性の高いメカニズムが出てきて、適切なインプットがわかる。トップ5%社員がやっているのはこのサイクルを回しているだけなんです。この仕組み化を4ヶ月かけて皆さんと一緒にやっていきたいと思っています。

なぜインプットが上手くいかないのか

久保:「インプットよりアウトプットが先」と理解しつつも、できていない方も多いと思うのですが、その理由について越川さんはどうお考えですか。

越川:まず1つ目の理由は、インプットが目的になるからです。例えば将来のキャリアが不安だから本をたくさん読む、資格を取得する、というのはよくあるパターンだと思います。これは手段が目的化されてしまっていて、結果的に変化が起きないんですね。もう1つは、習慣化のメカニズムがまだ構築できていないからです。普段インプットしている方でも、忙しい時はできなくなってしまうように、やる気に頼って何かを継続するのは難しいんです。やる気がなくても読書や情報収集ができる仕組みを作ることがとても重要です。

久保:やる気に頼らない仕組み作りは大事ですね。その仕組みを作るためにはどうすれば良いのでしょうか。

越川アウトプットの目的を解像度高くイメージすることで、やる気に頼らずに行動が促されると考えています。例えば、私は本日のセミナーで「参加者の方から10個以上質問が出ること」という目的を先に立てています。そのためにあえて細かく説明していないところもあるんです。

講座のDAY1では0から目的をイメージするのが難しい方もいると思うので、「仕事で評価されたい」「プレゼンテーションが上手くなりたい」「自分のやりたいことや目指すべきキャリアを明確にしたい」など、皆さんが「起こしたい変化」のパターンをいくつか提示します。その中から自分に合うものを当事者意識を持って選択してもらおうと思っています。

久保:自分のやりたいことがわからない方も、グループワークで他の受講生の皆さんと話すことで、自分をドライブするエネルギーに気づけますね。

仲間から刺激を受けながら、自己変容していく4ヶ月間

久保:今回の講座を通して、受講される皆さんにどういった変化を感じてほしいと思いますか。

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越川:まず1つ目は皆さんに自己効力感を手に入れてほしいと思っています。4ヶ月間取り組むことで、「意外と自分はできる」という自信を持ってほしいですね。2つ目は無駄なインプットをやめてほしいです。自分のアウトプットに必要ないものに流されず、本当に重要なインプットに絞って時間をかけられるようになってほしいです。3つ目はアウトプット量が多くなったという方を1人でも増やしたいと思っています。

久保:インプット・アウトプットだけでなく、自分の自信を手に入れるんですね。最後に越川さんから、どんな方とご一緒したいか教えていただけますでしょうか。

越川:今回の講座は2〜4月の開催ですが、1年で1番忙しい時期なのでとても良いタイミングだと思います。この時期に忙しさに打ち勝って仕組み化できれば、当たり前のように6月以降もインプット・アウトプットを継続することができると思います。インプット・アウトプットを正しく行って変化を起こしたい方、自分軸が見つけられない方にはぜひ来ていただきたいです。

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越川慎司(こしかわ しんじ)
株式会社クロスリバー 代表

国内通信会社および外資系通信会社に勤務などを経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者。2017年に働き方改革を支援する株式会社クロスリバーを創業。メンバー全員が週休3日・複業を実践しながら、約17万人の行動履歴を調査・分析。年間200件ほどの育成講座や管理職教育プログラムを提供。
著書31冊。『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』、『AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣』(共にディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
2024年11月1日に最新著書『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を上梓。


久保彩(くぼ あや)
株式会社フライヤー  執行役員CCO(Chief Customer Officer) 
カスタマーエンゲージメントDiv ゼネラルマネジャー

大学卒業後、大手メーカーにてシステム開発の企画・開発・PJマネジメントに携わる。その後、総合系コンサルティング・ファームで大手企業の新規事業/新規サービスの企画・立上・展開を担いながらMBAを取得。2020年よりフライヤーの新規事業担当 執行役員に就任。読書の新しい価値を追求するコミュニティflier book labo、本から深く学ぶflier book camp企画運営責任者。
2023年1月よりカスタマーサクセス責任者兼務。
2024年3月よりCCO就任。


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