Radikoを聞きながら夕食を作っていると、、、
番組はとあるアイドルのコーナーに移り、毎週
この時間帯には聞く声なのだが、突如僕の記憶
の糸が解れ、パンドラの箱が開いた。

それは、小・中学生の頃の自分の劣等感。モテ
なかったこと。小学5、6年の頃の「クラス
文集」での自己紹介コーナーには、自分が有名
人など、誰に似てるか?という設問があった。

ただしこれは本人でなく、級友が答えるという
項目で、イケてる子はアイドルの〇〇、または
アニメのキャラとか、動物に似ているという、
様々な例えが誌面に展開されていた。そこで、
僕が挙げられたのは、、、なんと演歌歌手。氷川
きよしのようなイケメンではなく、中年のいか
にも地味なザ・演歌って感じの歌手(つまり、
当時は子どもの割に老け顔だったわけだ)

また、子どもの間でのヒーロー・ヒロインって
いうのは、まず「スポーツができる」「可愛い
(かっこいい)」、続いて「楽器等一芸に秀でて
いる(合唱コンクールでピアノ伴奏を担当する
とか)」のが条件で、運動音痴の僕は、勉強は
できたものの、頭がいいというのはヒーロー像
とはかけ離れていたし、運動会や部活動で女子
から黄色い声援を浴びるなんて百万年早い。

試験で学年一位をとっても、女子から「キャー」
って言われることはないのだから、時には勉学
の成績と、誰か他人の足の速さを「交換」して
ほしいと願ったこともあった。

その辺の思い出が、不意に蘇ったのである。
もしも、タイムマシンであの頃に戻れたなら、
スポ少で中途半端に終わった野球かサッカーの
猛練習に打込み、レギュラーの座を射止める。
教科書を放り投げてでも。そして試合や競技中
に女子から発せられる黄色い声援を浴びたい。

それぐらいに、自分の中でモテなかったことは
心のどこかに、未だにのしかかっているのだ。

そして高校入学後エレキギターを買い、バンド
結成を目論む(なお実現したのは、大学時代)。
もちろん、音楽が好きというのもあったけど、
やっぱり不純な動機もあり。しかし、学園祭に
出ても、ライブハウスやストリートで演っても
平々凡々な、その辺のアマチュアのひとかけら
だから、武道館やドームをチョーマンにすると
か、とまで行かなくても、ワンフがつくとか?
足元にも及ばない(この文、強がって業界用語
使用に注意)。


そして現実に戻り、、、煮込みうどんがちょうど
良い具合に出来上がる頃、パーソナリティ※の
次のようなトークが聞こえてきた。翌日の仕事
のことを考えると緊張して夜寝られないことが
ある、というリスナーからのメールに対し、

「それすごくわかる。番組で、MCやる時に
ゲストのことを事前にどれだけ調べても、その
人の歩んできた人生を知ることは難しくて、夜
寝られなくなっちゃって〜」

それなー!俺も一緒だよ!とここぞとばかりに
快哉を叫ぶのであった。

いつまで経っても、ベースは変わらないのかも
しれない…。

※ちなみに、宮田俊哉君です(Kis-My-Ft2)