4カ月におよぶ講座の締めくくりに、受講者の皆さんにこの場での作文をお願いしました。お題は「自分史上最高の文書力を手に入れる」というCampで掲げた主題で、制限時間の20分後にアップされる文章の出来や、いかに?
自著『戦略的ビジネス文章術』をガイドに、文章力アップの理論と実践を9月から12月、ともに学んできた通称「野上Camp」。これまで法人やビジネスプロフェッショナル向けに文章・アウトプット術の講座を受けもったことは何度もありましたが、4回に分けて書く実践に踏み込んだ構成は初めての経験でした。
講義の数日前、私は毎回、Flierのスタッフでもある受講者のオカちゃんさんやチューターのおっしょうさんと打ち合わせをしています。Day4の最終講義を控え、私がオカちゃんさんに聞きました。
「Day4を前に、受講者としていまの心境やレベル感、どんな状態でしょうか?」
返ってきた声は次のような内容です。
・学習で最大の進展があった。今はピークで、この成功体験をもとに、さらなる振り返りと学びを深めたいという意欲が湧いている。
・Day4課題の書評の執筆は、自身の学びを体系的に整理する機会となり、大きな価値があった。
・これまで感じていた疑問や文章術のエッセンスが、講義の回と作文の実践を重ねる中で統合され、課題への取り組みと復習が効果的だった。
・いくつか疑問もわいており、Day4でしっかり時間をとっていただけるとありがたい。
これらの声を参考にDay4を設計。チェックインでブレイクアウトルームを開くのは、いつもはあまり好きではないのですが、今回はあえて用意してお一人おひとりに「作文で感じた課題や疑問」を挙げていただきました。
Day4までに理論と実践の大半は伝えているので、ウイニングランを感じる講義。質問に答えだけで1時間近くの時間を使いましたが、みなさん共通した課題を持っており、この構成にして正解だなと感じました。
ただ、むくむくとこんな疑問が……。
このままウイニング・ランで、終わっていいのだろうか?
「キャンプ史上、最大の課題負荷」との声もチャットにあがるなか、私は残り30分を切る頃に、即席の作文をお願いしました。読み返す時間は講義内に残っていません。
寿司屋のたとえを何度となく講義で使ってきましたが、あがりは作文で。後味が楽しみです。
2024/12/09 20:58