フライヤーが主宰するオンラインコミュニティflier book laboの活動を支えてくださっているのが、「パーソナリティ」と呼ばれる、さまざまな領域で活躍するゲストのみなさんです。2021年1月から3月の第3期は、浅田すぐるさん、石川善樹さん、北野唯我さん、近内悠太さん、ワーママはるさんの5名がパーソナリティを務めてくださいました。 

 

3月18日、そんなパーソナリティを囲むイベントの一つとして、flier book laboメンバーが企画・運営する浅田すぐるさんのファンイベントが開催されました。 

この記事では、27名が参加したファンイベントの様子をダイジェストでお届けします。 

 

事前課題「関心のあるテーマについて調べ、学びを20字にまとめる」 

 

浅田すぐるさんの著書『すべての知識を「20字」でまとめる    紙1枚!独学法』では、学びを自らの手で「20字」にまとめ、記憶しやすくするメソッドが紹介されています。 

 

今回のイベントのゴールは、浅田さんご本人から「20字」でまとめるスキルを学び、発言や質問の質を上げること。 

このゴールを達成するために、イベント参加者には事前課題が与えられました。それは、それぞれが関心のあるテーマに関連する要約や書籍を読み、学びを20字程度でまとめてくることです。 

イベントでは、メンバーが事前課題を全員に発表し、それに対して浅田さんが自らフィードバックをしてくださいました。 

 

ぱっと見てわかる言葉選び&構造に 

 

最初に「20字」を発表してくれたのは、ゆっきーさん。テーマは「マネジメントとは」です。ドラッカーや中原淳さんの書籍、ハーバード・ビジネス・レビューの論文、伊藤羊一さんと澤円さんのVoicyを参考にしたとのこと。 

 

「20字」にまとめた結果はこちら。 

 

仕事を創り、メンバーが仕事をできるようにする機能
 

 

これに対して浅田さんは、「1回聞いただけで理解できる形にしましょう」と指摘。「仕事を創る」と「メンバーが仕事をできるようにする」の2つの柱があることを際立たせるために、次のようにブラッシュアップしました。 

 

仕事の創出とメンバーによる業務遂行の支援 

 

このようにすると、2つの柱があることが端的に伝わります。また、元の文では「仕事を」が2回繰り返されていたため、後者を「業務」と言い換えてよりコンパクトにまとめました。 

 

浅田さんからは、「読んでわかる」より「見てわかる」を大事にしましょうとアドバイスがありました。「仕事の創出」「メンバーによる業務遂行の支援」と名詞を2つ並べることで、並列関係が明確になり、一目で内容が理解できるようになりましたね! 

 

記号を使ってコンパクトに 

 

次に課題を共有してくれたのは、なつきさんです。テーマは「よりよい人生を過ごすために大切なことは何か」。flierの要約を「人生」というキーワードで検索して、表示された要約を5冊ほど読んでまとめたそうです。 

 

「20字」でまとめた結果は、次のようになりました。 

 

価値観と死を見据え目標に向けて行動すること 

 

浅田さんはこの「20字」に対して、「価値観、死、目標、行動という4つの要素があるので、これらの要素の優先順位を明確にしましょう」とアドバイス。なつきさんに質問しながら、4つの要素を次のように並び替えました。 

 

行動>目標>価値観    +死 

 

その後、言葉を足してできあがった「20字」は、次の通り。  

まず行動、そのための目標と価値観+死を意識して 

 

このように、記号を使うと、ぐっとコンパクトになります。浅田さんからは「記号を使ってまず極端に短いものを作った後、言葉を足してまとめるのもいいですよ」とアドバイスがありました。 

 

イベントの様子を一部動画でご覧いただけます。  



 

「他者目線」を忘れずに 

 

みんなで感想を共有し合い、浅田さんへのQ&Aタイムを挟んで、ファンイベントはお開きとなりました。 

 

最後に浅田さんから、「人に見られるつもりで書いていますか」という問いが投げかけられました。具体的な誰かを思い浮かべて、「この言い回しで理解してもらえるかな」「相手はピンとくるかな」と考え抜き、表現を工夫して20字にまとめていく……というトレーニングを積むうちに、「この表現にしておけば、誰が見てもわかるはず」という感覚がつかめる日がやってくるとのことです。 

 

参加者は納得した様子で、「まずは自分の手を動かしてみます」という感想も寄せられました。 

 

浅田すぐるさん、企画・運営を担当したもんちゃんさんとまがみんさん、ありがとうございました。心理的安全性が担保された中で誰もが主体的に試行錯誤できる場、そして、パーソナリティの思考を深く理解して追体験する場としての「labo」らしさ満点のイベントでした!

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